#Oracle の記事
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Nov. 4. 2022
Oracle Database の Data Guard を使ったレプリケーションを調べたので、その時のメモです。“レプリケーション” とは、あるデータベースに行われた更新を別のデータベースサーバーへリアルタイムで適用する機能です。Oracle では、データ更新が行われるサーバーを Primary と呼び、Primary から更新データを受け取り適用するサーバーを Standby と呼びます。データがリアルタイムで複製されることで、Primary サーバーが障害等で停止した場合も、Standby データベースを使ってシステムを停止することなく運用することができます。
Oracle Database のレプリケーションは色々な方法があり、例えば自前のスクリプト等でアーカイブログをリモートデータベースにコピーしてリカバリする、と全て自前で実装することも可能ではあります。ただ現在は Data Guard という機能を使ってレプリケーションを行うのが一般的なため、この記事でも Data Guard を使った方法を紹介します。
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Oct. 29. 2022
Oracle Database を使う機会があり、バックアップとリストアの方法を調べました。その時の手順のメモです。本題に入る前に、自分が Oracle のバックアップを調べた時に感じたことを書いておきます。
自分のように他の RDBMS を触ってた人が Oracle のバックアップ方法を調べると、”やりたいことが載ってない” と感じることが多いのではと思います。例えば “バックアップを取っておき、サーバーが壊れたら別のマシンにサーバーをインストールしてバックアップからデータを復元する” ということを Oracle でやろうとすると少し面倒です。
MySQL や PostgreSQL のバックアップでは、ベースバックアップを取った後、トランザクションログ (binlog や WAL) を別の場所に継続的にコピーするという方法で行われます。そしてリストアする時は新しいマシンに DB をインストールした後、ベースバックアップとトランザクションログをそのまま流し込めば DB が復元できます。
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Apr. 4. 2022
Oracle Database を使う機会があったのですが、事情により Oracle Linux が使えなかったので Rocky Linux へインストールしました。その時の手順のメモです。 環境 用語 Oracle Database のインストール手順 Rocky Linux (や RHEL や Oracle Linux) では RPM パッケージを使って yum コマンドで Oracle Database をインストールできます。インストールは以下の手順で行います。 ※なお今回は Non-CDB 環境 (CDB と PDB の構成ではなく、従来の 1 サーバーインスタンスに 1 データベースの構成) の方法をベースにしていますが、CDB環境の場合に必要なコマンドはコメントに記載しています。 1). Preinstall パッケージのインストール 以下のコマンドで、preinstall パッケージをダウンロード + インストールします。 2). Oracle Database パッケージのインストール Oracle のサイトから Linux x86-64 の RPM パッケージをダウ(続きを読む…)